投稿者:23nagaoka 投稿日時:2012/5/5 22:02 題名:池高史跡ガイド メッセージ:  「史跡ガイド」とは、オーバーな表題である。ただ校史も50年、近年の激しい人事異動もあって、いわゆる「語り草」が廃れていく。いつだったか、「サッカーが優勝した」といったら、「大阪府ですか」ときた。まして僅か三年しか居ない生徒たちは、何も分からぬまま卒業していくに違いない。そんなわけで「承風族」なら誰でも知っていたはずの語り草の一部を、本稿にとどめることとする。こんな駄文を弄するとは、私も徒らに馬齢を重ねたせいであろう。 [コメント]  1974年以降、毎年大阪府立高校が10校前後新設され続けました。新採用の教員の大半は新設高校に赴任しました。一方、池田高校のような既設の高校ではベテランの教職員が20年以上勤務し伝統を守っていました。しかし、1980年代後半から、新設高校と既設高校の教職員の人事交流が促進されるようになりました。池田高校でも、それまで長年勤めてきた教職員が転出し、新しく着任する教員が増えてきました。それにともない、池田高校の歴史を知っている教職員が減ってきました。  1963(昭和38)年から池田高校に勤めてこられた三善先生が、池田高校の歴史が忘れられるのを憂慮し、池田高校紀要『承風』第11輯(1989年11月発行)に「本高史跡ガイド」を執筆なさいました。  そのころは、まだ1校の勤務年数は10年とされていましたが、今は4年で転勤可能となっています。これではますます池田高校の歴史の継承はむずかしくなります。池田高校の歴史を顧みない教職員、自分のイメージで池田高校の歴史を語る教職員が現れることが危惧されます。そこで、自戒の意味をこめて三善先生の「池高史跡ガイド」をここに再録することにしました。  卒業生の方々には、在学中には聞くことのできなかった具体的な歴史を知り、池田高校にいっそう愛着を深めてくださるきっかけになれば、と思います。 ----