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» 『池高新聞』より 池高の植物 最終回 | 23nagaoka | 2012/2/22 17:53 |
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23nagaoka | 投稿日時: 2012/2/22 17:53 |
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『池高新聞』より 池高の植物 最終回
『池高新聞』第186号―1979(昭和54)年2月24日―より
「池高の植物10」 最終回 今までをふり返って 「池高の植物」に最終回と言い添えて原稿用紙が届けられた。 終るにあたって明らかにしておきたいことがある。この連載記事は、当時(四九年)の新聞部(長)を半分だまして、押しつけたもので、新聞部が連載として計画したものではない。途中の二回目から「池高の植物」と題をつけ、五回目から通し番号を入れて、少ない紙面を五年に渡って占領し続けたものである。広く迷惑をおかけしたことを、お詫び申しあげる。 池高内には、樹木だけでも約六〇種ある。 創立時から今の位置にあったケヤキ(化学実験室南)は、校舎建築のときに根をいため、注意深く工事が進められたにもかかわらず、毎夏、吸水量不足のため落葉していた。裏塀沿いのイチョウ並木も、創立時からそこにあったものである。美しく、立派なサクラを残すため、前館西側の校舎を予定よりずらして建築したという心暖まる話。全国優勝記念や卒業記念など思い出の樹木も数多い。 また、小鳥が運んだ種子から大きく育ったアキニレやネズミモチ、イヌビワなど近畿の自然植生を代表する種もある。 中でも、校庭西側にあるメタセコイアは、四九年春に雄花が確認され、朝日新聞(三月二五日)に我国二番日の報告として紹介された。この樹の結実と、発芽は学術的にも興味がもたれている。新聞に掲載されたメタセコイアの雄花の写真を再録しておく。 いろいろな樹が、池高に大きい木かげをつくる半世紀先を思いつつ稿を終る。 〔コメント〕 この連載は正門横のメタセコイアから始まり、メタセコイアで終わっています。このメタセコイアが2011年秋、ほとんど幹だけの姿に剪定されました。「いろいろな樹が、池高に大きい木かげをつくる半世紀先を思いつつ」という思いは引き継がれているのでしょうか。枯葉が近隣の方に迷惑をかけている以上、今回の措置は仕方がないでしょう。しかし、苦情を申し込まれ、訴訟も辞さないと言われた学校の最初の反応が「メタセコイアを伐る」であったと聞くとき、疑問に思わざるをえません。承風会常任委員会、樹木医の卒業生の尽力で今回は伐られずにすみました。池田高校の樹木に対する、卒業生の思いのあらわれと言えるでしょう。1995年から1996年の「古木延命保存会」に集められた卒業生の熱い思いは引き継がれているようです。ただ、常任委員のなかにも、「メタセコイアをどうするかは学校の問題であり、承風会が関わることでない」というお考えの人もいます。こういう意見があることも、事実として受け止めねばならないでしょう。 |
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